風が揺れてる

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4月と5月の記録。とにかくたくさん公園に行った。公園の記憶は、その日の感じた風とセットで残っている気がする。この時期の風はそのくらい本当に気持ちがよくて印象深い。


4/2
中目黒に花見に行く。目黒川沿いのCOW BOOKSに寄った後、dessinへ。どちらも古書店。いつも本当に素晴らしい本ばかり置いてあって、下手に美術館に行くよりも断然楽しい。こういう小さな店が点在しているのが中目黒の魅力。

4/3
娘と自転車を30分漕いで洗足池公園へ。中央の広い池であひるボートに乗る。周りは花見客で一杯でお祭りムード。娘ははじめての綿あめに夢中だった。

4/9
目黒の林試の森公園へ手作り弁当を持ってピクニック。ここは自転車で40分。足がパンパンになるが、東京の街並みや建築を見ながらのサイクリングは本当に楽しい。たくさんの発見がある。17時から公園近くのなぎ食堂に行き、店外からレシピ本当出版記念のフリーライブを見る。ちょうど、テニスコーツの植野さんの弾き語りをやっていた。娘も意外と気に入っていて、1時間くらい立ち見だったのに離れずに見ていた。このお店は渋谷に一店目があって、東京に来てからよく食べに来ている。最近、武蔵小山に二店目ができた。料理にお肉を使っていないのだけれど、大豆で作られたここのベジミートは時々無性に食べたくなる。


5/3
都内にプチ旅行。多摩の方で安く二泊のホテルが取れた。ホテルに行くまでに、調布の手紙舎に寄る。昼下がりに行った手紙舎は、雑貨と本のセレクト、2階カフェ正面のガラス窓を背にした棚のシルエット、右側面からすりガラスを通して入ってくる白い光、使い古された建物から醸し出される独特の空気、シンプルだけれども家では味わえないスペシャルなメニュー、どれをとっても素晴らしかった。
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5/8
公園で泥だんごをひたすらつくる。
日差しが瑞々しくて柔らかな一日。


5/15
近所の神社のフリーマーケットで花柄のワンピースを購入。200円。
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5/21
映画「海街diary」を観る。滝本幹也氏の映像が本当に綺麗。原作の吉田秋生氏の漫画は実家にたくさんあった。うちの母親が好きだった。

5/22
近所の温水プールへ。スイミングスクールは嫌いだったけど、いまこうやって自由に水に体を浸すのは楽しい。無心になれる。

5/26
娘が、僕の好きな柿ピーの絵を描いてくれた。大切にしよう。

5/29
映画「little forest」鑑賞。

6/3
家でたこ焼き。徐々に腕が上がってくる。写真は試行錯誤の一回目のもの。
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2016.06.15 | 日々のこと'16-

little forest

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公式HPより

映画リトル・フォレストの冬編・春編がレンタルで出ていたので借りて観た。
前作の夏編・秋編を観てから1年ほど経ち、前作を観たことすらすっかり忘れていた。

冬編の前半で、藁に大豆を包んで納豆を作るシーンがあり、小さい時の暮らしのことを思い出した。

うちは、祖母が徹底した自然食主義だったので、藁納豆に玄米と、ひじきや小松菜、切り干し大根などの惣菜という組み合わせがほとんどだった。
肉は家で食べた記憶がない。そのせいか焼肉に行くとすぐお腹を壊すし、胃もたれもする。基本的に耐性がない(といっても、大学の時は焼肉屋でバイトもしていたのだけれど。)。

お米は土鍋で炊いていたが、僕が中学生に上がる時に弁当が必要になり、炊飯器を買う買わないで、家族で大揉めした。その後は、電子レンジを買う買わないで、これまた大揉めした。
祖母は電子機器は体に悪いの一点張りであったが、電子レンジを買ってから結局一番よく使っていたのは祖母だった。

肉を食べない代わりに、魚は本当によく食べた。おかげで魚の食べ方が上手いとよく言われる。

おやつは、ごませんべいか、ポンせん、粟おこし、干し芋や干し柿。干し柿は家のベランダで作っていた。マンションの庭には金柑や、葱、アロマが植わっていた。
家は郊外の住宅地のどこにでもあるようなマンションで、そんなに田舎でもなく、こういった暮らしは珍しかったと思う。

祖母は、その辺に生えている野草を拾ってきては、ヨモギ団子を作ったり、タンポポの葉のおひたしや、つくしの佃煮などを作ったりした。タンポポはとても苦かった。
ご馳走の日は、決まって自家製の草もちか、おはぎだった。これは本当に好きだった。

母はその反動か、日曜日には必ずと言っていいほど洋食中心の食事を作ってくれた。平日は働いていたので、確か日曜日が唯一、母が食事を作る日だった。ナポリタン、パスタサラダ、アボカド、その他ラーメンや、カレー、焼きそばなど、子どもが喜びそうなものはなんでも作ってくれた。
月に一度は、祖母に内緒でファーストフードやファミレスに連れて行ってくれた。

祖父が時々パンを焼いてくれたが、茶褐色で身がカチカチに詰まったパンだった。
クリスマスケーキは、外側にクリームを塗ってあったものの、中身は同じカチカチのパンだった。世の中の一般的なケーキがスポンジ生地だということは、しばらく知らなかった。
給食の時に出るふわふわの白いパンが羨ましかった。白い米や甘い卵焼きにも憧れたし、祭でフランクフルトが食べたくて大泣きしたことも覚えている。祭で売っているものは、体に悪いということで、まず買ってもらえなかった。着色料が入っているものもご法度だった。

祖母が作る味の薄い和食は好きではなかった。冬瓜や白和え、ふきのとうの和え物なども、何が美味しいのかよくわからなかった。

あれから30年近く時間が流れ、昔は嫌だったそんな食べ物の方が今は嬉しい。小さな時に食べたものが、今の自分を作っている気がする。

祖母はいま90を超えているが、今は昔と逆に、コーヒーや甘いものが好きだったりする。昔は我が家は砂糖が入ったものは以ての外だったのに。

人間の心は本当に不思議なものだ。

書いていて、ふと思い出したのが前作の夏編・秋編の鳥を捌くシーン。
小学生の頃、農場の林間学校で鳥を捌くのを手伝ったことがある。
この林間学校では、1日のスケジュールや食事のメニューを自分たちで決めるのだが、うっかり鳥の唐揚げとメニュー表に書こうものなら、自分たちで鳥を追いかけて捕まえ、羽を抜いて調理をする羽目になる。
そんな経験を経て、命を頂くということにはすごく意識するようになった。今でも、閉店間際のスーパーに並んだ売れ残りの肉を見ると、体をギュッと絞られたような気持ちになる。

そんな、いろいろなことを思い出させてくれる映画。
特段何が起きるということもないけれど、映像の美しさと、静かに流れるBGMに語り調のナレーションが素晴らしい。

映画のタイトルにもなっている、little という言葉もとても好きだ。
たくさん持たなくてもいい。少しで、わずかでいい。
ささやかな喜びや気づきが、日々を豊かにしてくれる。
そんな風に思う。


2016.06.01 | 日々のこと'16-

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